いけない保健教師〜気になる不良転校生〜
「ひゃっ」


“ゴリラ”は春田を手で払いのけると、ベッドに寝ている徹也の胸倉を掴み、引っ張って徹也を立たせた。


「きさま、よくも美沙子先生に手を出してくれたな?」


怒りの形相で睨みつける“ゴリラ”に、徹也は冷めた顔で睨み返していた。


「なんだ、その目は!?」


そう叫ぶなり“ゴリラ”は徹也の顔を殴り付けた。


「きゃっ」と叫んだのは春田だった。


徹也は一瞬顔をしかめたが、再び“ゴリラ”を冷たい目で見返した。


「ほお…、案外タフじゃねえか。やり返してもいいんだぞ。どうせおまえは女教師に手を出した罪でまた退学なんだからな」


「あんたなんか、殴る価値もない」


「なんだと!?」


徹也の一言に激怒した“ゴリラ”は、さっきよりもキツイ一発を徹也に見舞わせ、さすがの徹也も壁までよろけてしまった。
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