いけない保健教師〜気になる不良転校生〜
「もういいよ…」
徹也は立ち止まり、春田を振り向いて面倒臭そうにそう言った。
「よくないわよ。頭痛のままじゃ勉強どころじゃないでしょ?」
春田は徹也の手を持ち、その手に鎮痛剤を握らせた。
「これはさっきのより強い鎮痛剤なの。1回に2錠ずつで3回分あるから、飲んでみて? ね?」
徹也は、自分の手を握る春田の、小さくて柔らかくて温かい手の感触と、春田に上目遣いですがるように見詰められ、胸がドキドキして顔が熱くなるのを感じた。
「分かったよ。飲むよ。…ありがとう」
(“ありがとう”って言ってくれた…。照れて赤い顔しちゃって、可愛い…)
二人が廊下で見詰め合っていると、隣の職員室から出て来た“ゴリラ”が、二人に気付くと憮然とした顔で傍にやって来た。
徹也は立ち止まり、春田を振り向いて面倒臭そうにそう言った。
「よくないわよ。頭痛のままじゃ勉強どころじゃないでしょ?」
春田は徹也の手を持ち、その手に鎮痛剤を握らせた。
「これはさっきのより強い鎮痛剤なの。1回に2錠ずつで3回分あるから、飲んでみて? ね?」
徹也は、自分の手を握る春田の、小さくて柔らかくて温かい手の感触と、春田に上目遣いですがるように見詰められ、胸がドキドキして顔が熱くなるのを感じた。
「分かったよ。飲むよ。…ありがとう」
(“ありがとう”って言ってくれた…。照れて赤い顔しちゃって、可愛い…)
二人が廊下で見詰め合っていると、隣の職員室から出て来た“ゴリラ”が、二人に気付くと憮然とした顔で傍にやって来た。