いけない保健教師〜気になる不良転校生〜
「へえー。教師がこんな薬品が一杯あるような部屋で、テニスボールを投げたりするのかね…」


男子生徒は、ボールをポンポン小さく投げながら、春田に近付いて行った。


優に180センチは有ろうかという長身の男子生徒が目の前に立ち、冷たい目で見下ろされて春田は恐怖心を覚えた。


今まで、男子生徒と接する事は数え切れない程ある春田だが、こんな感じは初めてだった。


どんなに体格がよくても、どんなに大人ぶって見せても、所詮は高校生。年下の可愛い少年に過ぎない。

それが春田の好みではあるのだが。
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