いけない保健教師〜気になる不良転校生〜
「頭。頭痛薬をくんねえか?」
「“頭痛薬をください”でしょ? 君、言葉遣いが悪すぎるわよ?」
「いいから、早くくれよ」
「はいはい」
春田は、男子の頭痛は仮病か、本当だとしても元気だから軽症だろうと思い、一番弱い鎮痛剤を2錠渡し、紙コップに水を注いで渡した。
実際、授業をサボりたいだけらしい生徒はよくやって来る。
頭が痛いとか、お腹が痛いと本人は言うが、本当かどうかは本人にしか分からない。
ただし、春田は経験によって本当か嘘か、大体は分かるようになっていた。目の動きや態度で分かるのだ。
しかしこの男子については、どちらなのか分からなかった。
「“頭痛薬をください”でしょ? 君、言葉遣いが悪すぎるわよ?」
「いいから、早くくれよ」
「はいはい」
春田は、男子の頭痛は仮病か、本当だとしても元気だから軽症だろうと思い、一番弱い鎮痛剤を2錠渡し、紙コップに水を注いで渡した。
実際、授業をサボりたいだけらしい生徒はよくやって来る。
頭が痛いとか、お腹が痛いと本人は言うが、本当かどうかは本人にしか分からない。
ただし、春田は経験によって本当か嘘か、大体は分かるようになっていた。目の動きや態度で分かるのだ。
しかしこの男子については、どちらなのか分からなかった。