嫉妬注意報2


[・・はぁ]


コンコン!


[美弥っ大丈夫か!?]


トイレのドア越しに、
焦ってる遥の声が聞こえた。


[・・うん]


[入んぞ。]


ガチャッ


遥は、壁にもたれかかってる
あたしを ぎゅっと優しく
抱きしめたあと


お姫様だっこをして
ベッドルームまで運んでくれた。


[ゴメン・・ね]


はぁはぁと息づかいが荒いのは
自分でも分かるくらい。


[謝る必要なんかねぇよ。
ココにいるから安心して寝ろ]


優しく微笑む遥・・―


[うん・・おやすみ]


[おやすみ・・]


あたしが まぶたを閉じた後も
遥は手を握っていてくれた。


< 4 / 80 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop