嫉妬注意報2
[・・はぁ]
コンコン!
[美弥っ大丈夫か!?]
トイレのドア越しに、
焦ってる遥の声が聞こえた。
[・・うん]
[入んぞ。]
ガチャッ
遥は、壁にもたれかかってる
あたしを ぎゅっと優しく
抱きしめたあと
お姫様だっこをして
ベッドルームまで運んでくれた。
[ゴメン・・ね]
はぁはぁと息づかいが荒いのは
自分でも分かるくらい。
[謝る必要なんかねぇよ。
ココにいるから安心して寝ろ]
優しく微笑む遥・・―
[うん・・おやすみ]
[おやすみ・・]
あたしが まぶたを閉じた後も
遥は手を握っていてくれた。