Love&Believe



お義兄ちゃんはいいなぁ……

家族に愛されてて……
あたしは誰にも愛されなんてしない……今までも、これからも………


なんであたし産まれてきたんだろう………




「ごめんなさい…」


『本当、お前は存在価値のかけらもないな』


………存在価値がない
………そんざいかちがない
………ソンザイカチガナイ

そっか……
あたしは存在価値がないのか………


そんなことを考えてるうちにお義父さんはあたしを逃がさないためだろうか……
あたしの腕を後ろで縛った……


『お前なんて産まれてこなければよかったんだ!』

ドカッ ゲシッ バキッ



「………ッ……ゥ……」



身体中に走る激痛よりも心の方が痛かった




あたしは何のために産まれてきたんだろう……

あたしが誰かに必要とされる日がくるのかな……



痛いけど、辛いけど、あたしは絶対に泣かない

お父さんとお母さんが死んでしまった時に、誓ったんだ!

あたしは強くなるって
絶対に泣かないって
何にも負けないって……


そんなことを思いながらあたしは意識を手放した……
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