Crew☆Days
『…………。』
『竹中…?何も今度の文化祭が全てじゃないだろ…?』
グスッとすすり泣く声が響く。
タケは泣いてる。
『私にとっては…全てです。どのステージも…かけがえのない宝物だから…。仲間と踊るダンスそのものが…私の全てなんです。』
初めて聞く、タケの胸の内。
『やっと見つけた、生きがいだった…。ナツたちと出逢って、もっとダンスが好きになったのにな…。先輩……私、まだ踊りたいです。』
タケが取り乱しているところなんて
誰も見たことがない。
先輩の腕を掴んで、必死に訴えるタケ。
『竹中…?』
『私…まだまだ踊りたいんです。先輩…お願い…私からダンス取らないで…!』
とうとうタケは泣き崩れた。
隣に座り、優しく頭を撫でる先輩。