Crew☆Days



『ほぼ、強制的…。手術しないと歩行に支障が出るって。』



『絶対絶対受けなよ!んで、絶対絶対帰ってきて…!』



抱きしめながらカオリンは泣き叫ぶ。



私は黙ってその場を見ていた。



どんな言葉をかければ
タケの心を軽く出来るのかって
ひたすら考えたケド、
何ひとつ思い浮かばない。



ひとしきり泣いた後、タケは
重い口を開いた。



『みんなには、今まで通り、私がいた時と同じように踊ってほしい。手術を受ければ、当分リハビリだし、どれほどで復帰できるかも見通しつかないんだ…。』



溢れ出る涙を拭いながら
必死に声を出してタケは伝えてる。



ただそれを全力で
私たちは受け止めるしかない。







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