Crew☆Days



『もしも万が一、ドクターストップがかかったら…私は…』



ねぇ、タケ。
どんな想いで今喋ってんの?



絶対口にしたくない言葉を
本人から聞くなんて…。



『私は…ダンスを辞める。』



頭の中が真っ白になった。



奥歯を噛み締めて、床を見つめる。



『でも、ダンスが好きだから…もしそうなったとしても、みんなのそばに居させてもらってもいいかなぁ…?』



かすれた声は、涙を必死に抑えるため。



『タケのバカ~!そんなのいいに決まってんじゃん…!ていうか絶対また踊れるってば~!』



みんな声を出して泣いた。
私と悠以外は。







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