Crew☆Days



タケは肌が白いから、
泣けば目と鼻が真っ赤になる。



そんなタケと目が合って、ナツと呼ばれた。



待って。
今何か言われたら泣きそうだよ…。



『私が抜けたら…TEKY-NA!のリーダーお願いね。』



どんな言葉よりも
私の胸に重くのしかかった。



なんで…今そんなこと言うの…?



目頭が熱くなって下を向いた。



『リーダーは…タケだけだからっ…!』



震える声を抑えながら、
自分を奮い立たせる。



精一杯優しく微笑むタケを見ると、もう
その場にいられなかった。







< 297 / 352 >

この作品をシェア

pagetop