Crew☆Days



気付いたら教室飛び出してて
階段を駆け上り、
行き着いた場所は屋上だった。



フェンスに寄りかかり、泣き崩れる。



声を押し殺して泣く。



誰にもバレないように、ひっそりと。



地面に落ちる涙は、
何も解決してくれない。



ただ祈ることしか出来ない
無力な自分。



先輩の前で泣きじゃくったタケが
下した決断は、
きっと生半可なモノじゃない。



お願い…タケ。



戻って来て…!



悲しい笑顔見せないで…!



『うぅ……うっ…!』



抑えてた声がもれた時。



温かい何かに包まれた。







< 298 / 352 >

この作品をシェア

pagetop