Crew☆Days



『手術する前から宣告されてたんだ。
ごめんね、まだ実感なくて…!』



堪えきれずにもれる嗚咽に
悔しさを隠せないメンバーたち。



ガシッと涙を拭ってタケは顔を上げた。



『でも、私…諦めてないから。
ダンス…好きだし。』



タケのその言葉に私は立ち上がった。



『タケは一生仲間だから。チームは
そのままだし、気持ちは常に6人
一緒だよ!』



誰一人欠けちゃいけないんだ。



私たちにはタケが必要なんだよ…!



タケの前では泣かないって
決めてたのに。



こみ上げる想いを抑えきれないから
下を向いたら。



腕を掴まれて引っ張られた。







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