Crew☆Days



病室の外へ連れ出してくれたのは
他の誰でもない、悠だった。



廊下に出るなりボスッと頭を撫でられ、
『お前泣きすぎ』って。



わかってるよ。
気持ちとは真逆に体が反応しちゃうん
じゃんか…。



でも、再び悠の温かい手が髪に
触れた時。



『でもよく頑張ったな。みんなの気持ち
ちゃんと代弁してくれたんだよな。』



目を細めて微笑む悠に私はまた
泣きついた。



最近、私はめっぽう泣き虫だ…。



強く構えていたいのに。
笑顔で不安を取り除いてあげたいのに。



悠の前だと泣いてばっかだ。



情けない…。








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