Crew☆Days



そのやりとりをボーッと見てたら
悠はこっちを向いて『ナツ!』
って私を呼んだ。



マイクを通じて聞こえる悠の声に
ビックリして我に返る。



『優勝したらずっと言おうと思ってたことがある!』



スタジオにそう響くと、観客はドッと
歓声をあげた。



トロフィーを抱えながら悠を見つめる私。



頭の中真っ白……。



『ナツ。踊ってるナツも、笑ってるナツも、泣いてるナツも全部俺好きだから。』



客席も舞台上も湧いたように
声があがる。



なに?なに?
なんなのこの状況!?



やっと事態が把握できだして、
頭のテッペンまで血が昇っていく。



『俺と付き合ってください!』



悠が言い終える頃には、
涙が頬を伝って落ちてた。












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