Escape from the DEAD
ACT1
太陽が真上に昇った。

チャイムが校内に響き渡る。

正午の昼休み。

育ち盛りの高校生ばかりだ。

当然腹も減っているだろう。

…なのに食事をとる気には、到底なれなかった。

彼らは屋上の床に蹲り、転落防止用のフェンスに寄りかかり、それぞれに俯いて虚ろな眼を彷徨わせる。

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