Escape from the DEAD
口元を覆い、芹が涙ぐむ。

ここも駄目だ…。

街の平和と安寧を守る治安の象徴、警察官。

彼らでさえ、ゾンビの襲撃を受ければ一溜まりもなかったのだ。

(そんな…どうしよう…)

芹はヘナヘナと座り込んでしまう。

(もしこのまま相沢君達と合流できなかったら…私どうやって生き延びればいいの…?)

誰も守ってくれない。

誰も芹の味方にはなってくれない。

自分の身は、自分で守るしかないのだ。

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