Escape from the DEAD
紅は要の顔を見る。

「それほど親しくないとはいえ、相沢と来生はクラスメイトなのだろう、来生の行動パターンのようなものは分からないか?」

「そうですね…」

要は腕を組む。

芹はクラス委員、いわゆる優等生だ。

生真面目で常識に沿った行動をする。

もし危険な場所で孤立してしまったら、まずは安全の確保を一番に考えるだろう。

闇雲に歩き回って合流を目指すよりは、行動半径を小さくして身を守る事に専念する筈だ。

「つまりどこか一ヶ所に留まっている可能性が高いと思います」

「成程な…」

紅が感心したように頷いた。

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