Escape from the DEAD
当然運転席のドアもロックはかかっていない。

紅は運転席に座り、キーを捻ってみる。

実に簡単にエンジンは始動した。

幸いな事にガソリンも満タン。

これで当分は移動に事欠かないだろう。

芹と合流できた時も、速やかに離脱する事ができる。

「運転はお願いします」

要は助手席ではなく、軽トラの荷台の方に飛び乗った。

助手席より素早く乗り降りできるし、ゾンビの追撃があっても対応しやすいだろう。

「OKです先輩、行きましょう」

「振り落とされるなよ?」

シフトを入れ、アクセルを踏み込み。

紅は軽トラを発進させた。

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