Escape from the DEAD
芹が射撃の練習をしている間。

「じゃあ何か別の得物を見てみるか?お嬢ちゃん」

組員が言った。

「そこの蔵ん中覗いてみろ。床下に色々入っている」

「床下…ですか?」

要と紅は顔を見合わせる。

二人は言われるままに蔵へと足を運んだ。

敷地内の一角にある古びた土蔵。

重苦しい音を立てて扉を開くと、真っ暗な中には所狭しと大きな荷物が並べられている。

古い調度品や絵画、仏像など。

ここの組長は骨董趣味なのだろうか。

だがそれらも、この土蔵のカモフラージュなのだとすぐにわかる。

「これ…かな?」

それらの調度品に隠れて、うっすらと埃の積もった扉が床にあった。

要と紅で、それを開いてみると…。

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