Escape from the DEAD
「あ、要」

要が来た事に気づき、芹は銃口を下げる。

「銃の使い方、だいぶ覚えたわよ。これから色んな種類の銃を使わせてもらって、自分に一番合うのを選ぶつもり。これからは守ってもらうばかりじゃなくなるからね」

芹は芹なりに、要達の足手纏いになる事を気にしていたのだろう。

役に立てるかもしれない。

その事が彼女は嬉しそうだった。

「でも、根を詰めるのは良くないぞ。少し睡眠をとったらどうだ?」

要の言葉に、芹は笑顔で頷く。

が。

「俺と紅さんも、少し休もうと思ってるんだ」

『紅さん』

要のその言葉を聞いた途端に、芹の顔色が変わる。

< 194 / 241 >

この作品をシェア

pagetop