Escape from the DEAD
一通り着替えや準備が終わった。

目を保護するゴーグル、迷彩服、銃を保持する際の滑り止め防止のグローブ、拳銃を収納するホルスター付きのベルト、軍靴。

芹もまるで自衛隊員のような出で立ちだった。

「よし、行くぞ」

身支度が整ったのを確認して、小川は歩き出そうとして。

「あのっ…」

芹に呼び止められる。

「あ、有り難うございました…助けてもらって…」

「……」

芹の言葉に、小川は迷彩柄のヘルメットを深く被った。

「礼など…言われる資格はない…」

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