Escape from the DEAD
何にせよ、ここで手をこまねいていても現状は変わらない。

「呼吸は整ったか?」

紅が立ち上がる。

「ええ、行きましょう。来生は俺の後ろに」

要が教室から出る。

「う、うんっ」

箒をしっかりと握り締めて、芹が後に続いた。

この教室を出ると、すぐに二階へと続く階段がある。

…既に踊り場の辺りから、ゾンビ達の呻き声が聞こえた。

「結構いるな…気を引き締めろよ、お前ら」

紅が要達に指示を出した。

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