Escape from the DEAD
一方、要はというと、別の教室で新しく武器になりそうなものを発見していた。

野球部員の所持品だろうか。

教室の後方に、ケースに入れられたままの金属バットが置いてあったのだ。

頭を叩き潰す事で倒せるゾンビを相手するにはうってつけの武器と言える。

その金属バットを右手に、左手にこれまで使用していた木刀を握り、二刀流。

本来なら二つも武器は要らないが、合流できた時にまだ丸腰の紅にどちらかを渡そうと考えたのだ。

…恐らくは学校を出ても、ゾンビ達は徘徊しているだろう。

どちらにしろ武器は必要になる。

「よし」

両手に武器を携え、要もまた正門へと向かう。

合流予定時間が近づいていた。

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