勇者様?!
「ねぇ、お嫁に来ない?」
本気か冗談かわからないが、おばさんが聞いてきた
「だめ!!絶対駄目!ラピスは俺のお嫁さんだぁ!!」
私が答える前に、フランスパンを抱えたヒスイが叫んだ
「…私、ヒスイと結婚するって言ったっけ?」
「うっ…言ってないけど…でも、ラピスは俺のだ!誰にもあげない!」
一瞬弱気になったヒスイ
でも、すぐ強気に戻りおばさんを睨む
「冗談よ、冗談!相変わらずの溺愛っぷりねぇ。ヒスイくんには、敵わないわ」
「うん!俺以上にラピスを愛してるヤツなんて、この村にはいない」
ヒスイが胸を張って断言した
それを聞いて、私の心臓が跳ねたことは秘密