勇者様?!
「俺さ、本当にラピスが好きなんだ。ってゆーか…好き通り越して愛してるんだ…」
何回も聞いたヒスイからの"好き"という言葉
でも、こんなに真剣に"好き"って言われるのは、初めて
だから、ヒスイの"聞きたいこと"には、真剣に答えなきゃいけない気がした
「だから…聞きたい。ラピスは…俺のことどーおもってるの?」
私を真っ直ぐ見つめるヒスイの目
期待するような、不安なような、そんな目をしている
「…ラピスが…嫌なら…俺、ちゃんと諦めるから…」
私が黙っているからなのか、ヒスイが弱々しく言葉を繋げた
「…そんな簡単に諦めないでよ」
「え…?」
諦める必要なんかない
だって、私の気持ちは…
ヒスイの中にあるんだから
覚悟を決めて、私の気持ちを言葉にするため、唇を開いた