勇者様?!
コンコン…
ラピスへの手紙を書いていると、扉をノックする音がした
「どーぞ?」
許可を出すとその人は部屋に入ってきた
「今日は、どこに行ってらしたの?」
ダイヤの妹
ガーネット様だった
ガーネット様は、色白で綺麗な真っ直ぐな深紅の髪をしている
「ヒスイ様…」
甘ったるい声…
甘えるような仕草…
多分、いや絶対
ガーネット様は俺に好意を持たれてる
わかりやすいなぁ…
でも、俺はラピス一途だ
だから、ヤバい雰囲気に持っていかれないように、早く御退室願いたい
「ちょっと…故郷まで…えっと、残してきた弟が心配で」
本当は、全身全霊でラピスに会いに行ったんだけどね…
「弟想いなのね…素敵だわ」
近づいてきたガーネット様
距離を保とうと後ずさる俺