勇者様?!
次の日
ヒスイ様は朝早くに、郵便の人に手紙を託していた
桃色の可愛い封筒
あれは、『ラピス』に届くのでしょうね
でも、そんなの私が許さない
ヒスイ様が去った後、郵便の人にわざとぶつかる
「きゃっ」
「!!申し訳ありません!ガーネット様!お怪我はございませんか?」
思った通り
手紙は散らばり、郵便の人の目線は私に向けられる
「私こそ、ごめんなさい…手伝いますね」
そして、手伝う振りをして目的の封筒をドレスの中に隠した
「有り難うございます!助かりました!」
「いえ、気をつけてくださいね?」
これで、この手紙は『ラピス』に届くことは無くなったわね
そして、封筒を手に自室に戻った