勇者様?!

「へぇ、メノウくんのお兄さんなんだ」

「う…うん。」


あの後、なんか弱っていたこの人…
ヒスイさんを家に連れて帰ったら、どうやらメノウくんのお兄さんだったらしい

だから、私の名前も知っていたんだね


「お…お姉ちゃん…なんか思い出したり…しない?」

ラズリが意味不明なことを言ってきた


「なんか、約束してたっけ?」

「…いや、ううん…なんでもない」


変なラズリ…

気にせず、夕食を作ることにした


「ヒスイさん、嫌いな物とか無いですか?」


ソファーで弱っているヒスイさんに話かける


「ラピス…さんが、作った物ならなんでも食べます」

悲しい笑顔で答えるヒスイさん

よほど嫌なことがあったのね…きっと

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