勇者様?!
「私、本当ヒスイ様が好きでした…ごめんなさい」
泣きながら謝るガーネット様
「好きになってくださって、ありがとうございます。でも、俺にはあの子だけだから…ごめんなさい」
今、俺に出来る精一杯の笑顔で答える
「ヒスイ…これからどうするんだ?」
「うん…それなんだけどさ…俺って城で雇って貰えるのかな?」
「え…村を出るのか?」
「…そのほうが、いいかなって。ラピスにとっても、俺にとっても」
ここに俺が居たら、きっとラピスは生活しにくいと思うし
それに、ラピスが俺以外の男といるのを見ていられる自信もない
「…わかった…話をしてみる。明日、連絡する」
「うん。ありがとう」
そう言って、2人は城に戻って行った