勇者様?!
ラピスの部屋の扉をノックする
反応がない
静かに扉をあける
ベッドで規則正しい寝息を立てているラピスに近づく
「…かわいい」
ベッドサイドに座ってラピスを観察する
柔らかい髪の毛…
甘い香り…
白い肌…
すべてが大好きだった
「俺が守ってあげたかった…ずっと、永遠に」
でも、それは叶わなくなった
俺が傷つけたから
「本当に、守りたかったのに…俺は、ラピスを傷つけてばっかりだ…体も…心も…」
起きない程度の小さな声で、ラピスに語りかける
「ごめんね…不安にさせて」
最後に俺の勝手なわがままだけ、許して?
「ありがとう…ずっと信じて待っててくれて」
ラピスとの最後の思い出が欲しいから