勇者様?!
「もう、どこにも行かないから」
ヒスイが優しく囁く
この声も好きだなぁ
「うん…」
「大好き…ラピス。…愛してる」
「うん…私も愛してる…」
「…じゃあ…」
っと言って、一旦私を離すヒスイ
ポケットをあさっている
「ラピス…」
探し物が見つかったらしく、再び目線を私に戻す
「俺と…結婚してください」
そう言って、さっきの探しだしたものを、私の左手の薬指にはめた
シルバーのリングだ
「…うん。」
私が頷くのを確認して、また力強く抱きしめられる
「もぅ、離さないから…」
「ん。離さないで」
そして、ゆっくり唇を合わせる
長く…深く…甘いキスを何回も繰り返した