アノ人と私。
それから、しばらくして着いたのは凄く高いであろうマンションの一室。
「さ、入って。」
「何で?」
「まぁ、イイじゃん。」
何かわかんないけど、知らない人の家に入るのは危険だから、入りたくない。
「嫌だ。」
「じゃあわかったからそこで待ってて。」
何だかあの人悪い人のようには思えないから、待ってあげることにした。
そしてしばらくして出てきたのは…
え!?
なんとモデルの小野海斗。
「あの、ココって…」
「オレん家。びっくりした?」
私はただ黙って頷く事しかできなかった。
「で、さっきの返事は?」
「な…んで…?」
「お前がオレに話しかけただろ?教室で。あん時に一目ぼれ?みたいな。」
あのムカつくヤツが小野海斗!?
で、今私の前で立ってるのも、小野海斗?
何かよくわかんない。
「取り合えず、撮影行くんだけど、来る?」
何かよく状況が読めないまま、私はコクって頷いてた。