先生と保健室で



「待って!!!」






聞いたことのないような
すごく大きな声で、

そう叫んだのは先生だ。









俺は驚いて振り返る。





すると俺の体に
温かなものが触れた。


それは、人の体温。







胸に飛び込んだのは
俺の愛しの人、先生だ。










驚きすぎて言葉も出ない。




俺は立ったまま
胸にうずまる先生の頭を

見つめるしかなかった。



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