先生と保健室で


「先生、泣くなって・・・。」




俺は子供をあやすように
目線を合わせ笑いかけた。









この人の方が年上なのに・・・。




内心そう思いつつも
泣く先生を必死にあやす。











しばらくすると先生も
落ち着きを取り戻した。




ふー、ふー、と
鼻で息をする先生。






その姿にさえ愛しさを感じる。







・・・抱きしめたい。


そう思いつつも俺は
先生にずっと笑いかけていた。













好きな人の泣く姿なんて
誰も見たくないと思う。



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