天使の涙
~~ 夏side
「ガチャ」
そういってドアが開いて俺達は一斉にそっちを見た。
そこにはあの小さな転校生が立っていた。
数分前、授業が終わり、裕也とマリアが俺の席に集まった。
「なぁ、早く屋上行こうぜ」
俺達はたまに放課後は屋上に行く。
理由は特にない……
そして、屋上に着いて昼寝を始めようとしていたところに彼女が現れた。
「あれー上村桜ちゃんだー!どうしたの?誰かに用かな?」
「あっ、えっと……」
「もしかして…俺に?」
な訳ねーだろ!
俺がそう思っているとマリアも同じ事を思ったようで…
「そんな訳ないでしょ!!それよりどーしたの?」
「えっと……マリアちゃんにお礼を言いに…」