天使の涙
「全然、気にし…「いいのいいの!全然気にしないで。夏は頑丈だし、いっつも寝てるから」
おい、裕也!
俺の会話を妨げるな!!
「そうよ!こっちこそごめんね。上村さんが悪くないのにねぇー。それと、夏とぶつかった時、怪我しなかった?」
「だ、大丈夫です」
マリアまで……
「あっそうだ。岩瀬君にこれ返しておかないと……」
ポケットから取り出されたのはお守りだった。
「朝、ぶつかった時に落としましたよ」
俺は差し出されたお守りを受け取った。