水色王子とピンク姫
「ありがとう」
長谷川君はタオルを手に取って汗を拭く。
汗も滴るいい男ってやつ?
「帰ろっか」
「うん」
帰り道とかでよく話すのが最近のテレビの話。
っつか、それしか共通点がないというね。
でもなんか沈黙になっても苦しくないし、妙な安心感があるんだよね。
「長谷川君は、中学もバスケ部だったの?」
「うん。なんか、中学はみんなほぼ部活に入ってたじゃん」
「あ~!うん!」
部活に入ってないのはクラスで1,2人だったな。