水色王子とピンク姫







そして当日。


美由紀と待ち合わせ。


「待った?」


「別に~」


ゆるゆるっな感じで待ち合わせ場所に着いた。


「誰来るの?」


「知らな~い」


本当に誰だろ?


っつか、美由紀の服装めっちゃ女の子らしくない?


ボレロにワンピースって。普通に可愛い。


と、比べてあたしは丈の長いニットのカーディガンにデニムという何とも言えない感じ。


「あ、来た」


美由紀が指差した方向に首を向けた。


……本当だ。来た。


「待った?」


修吾君カッコイイ!チェックのシャツにベストっ。


私の[着られるとカッコイイだろーなランキング]のベスト5に入る服装だ!


ん?


あれ?隣にいるのって…。


「櫻田君だ」


美由紀が言った。


嘘!


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