水色王子とピンク姫
確かに雪佳は修吾君の友達だけど、あたし達が幼なじみだってこと、知ってるのかな?
しかも、なんか知らないけど雪佳不機嫌だし。
「じゃぁ行こっか」
なんとなく気まずい…!
「今から行く遊園地って広いって有名の所?」
「うん」
さすが王子様。
不機嫌でもちゃんと笑顔で普通の状態に見せてる!
……って。
「広いって有名な遊園地って、あの!?」
テレビとか、雑誌で何回も特集されてるヤツ!?
「今頃?」
わ~。めっちゃ楽しみになってきた~!
「でも、それ人混んでるんじゃない?」
美由紀が言った。
確かに…。
「ま、それも楽しみの一つって思えばいいんだよ」
雪佳がニッコリ笑いながら言った。