水色王子とピンク姫


コイツ…!


あたしがジェットコースター苦手なの知ってるくせに止めないなんて!


「じゃ、乗ろっか」


ええ!


この4人の中で絶叫系無理なのあたしだけ!?


ここで乗らなきゃ楽しい空気ぶち壊しだよね…。


「高島早く」


「…うん」


今日、ずっとヤバイよ。


ヘルプミー。


とか思いながらジェットコースターまで来てしまった。


………が。


「……え」


まさかのすごい列。


よっしゃ!


心の中で大きくガッツポーズした。


これでジェットコースターに乗らなくて済む~。


余裕の笑みで雪佳を見た。


「……ちっ」


それを見た雪佳が、小さく舌打ちした。


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