水色王子とピンク姫
そう言ってくれると思ってたよ美由紀!
待つの嫌いだもんね!
その時、どこかのちびっ子とぶつかった。
「ごっ、ごめんなさい」
咄嗟に謝った。
「……」
って無視かよ!
ぶつかってきたのはあっちの方なのに。
これだから最近の若者は!
あたしも若者だけど!
「じゃ、お化け屋敷行こ」
美由紀がビシッとお化け屋敷を指差した。
本当この子マイペース。
「えっ?」
雪佳の声が裏返った。
冷や汗が出ている。
…確か雪佳、ホラー系無理だった!
チャーンス!