水色王子とピンク姫
あたしの願いもむなしく、3人はジェットコースターへ向かって歩いていく。
「そろそろ腹括れば?」
雪佳が小さな声で言った。
「何で」
「遊園地といえばジェットコースターなのに、それ乗らねーなんて無理だろ」
確かに…。
あたし、ジェットコースターも無理で、お化け屋敷も無理って遊園地向いてないな。
「修吾に頼ればいーじゃん」
「頼る?」
ジェットコースターに乗ってるのに、どーやって?
それとも乗らないように何か仕向けてくれるとか?