水色王子とピンク姫


「手とか握ったら、だいぶ良くなるんじゃね?」


雪佳が笑顔で言った。


無理ー!


確かに、落ちる時に手握ってた方がいいだろーけど、


「あたしそんな積極的な人じゃないしー!」


首をめっちゃ横に振りながら言った。


「知ってる」


雪佳は、必死で笑いを堪えている。


…え?


あたしは、ただからかわれてただけ…?


「あ、空いてるじゃん」


最っ悪!


みんな空いてると分かると小走りで列に。


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