水色王子とピンク姫


「あーーーー!!」


思わず叫んだ。


「何だよ、うるっせーな」


雪佳が手で耳を塞ぎながら言った。


「子供!」


「は?子供が何だよ」


「券売機でちびっ子とぶつかったの!多分、その時に」


あのちびっ子め~!


本当最近の若者はっ。


「さっきまで泣いてたのが嘘みてぇ」


「い…いいじゃんっ。それよりピン!」


「…券売機だな」


あたしと雪佳はダッシュで券売機のところに行った。





ピン、ピン…。


あ!


「あった…!」


2本のピンをすぐ拾った。


「あったよ雪佳!」


「見れば分かる」


もー少し、[良かったな]とかさこう、優しい言葉はかけらんないの!?


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