水色王子とピンク姫


「…あたし達はフツーじゃないって言うの?」


「うん」


言い切ったー!


まぁ、キスというものはお互いの気持ちが盛り上がった時にやるって思うんだよね。


で、それをやってないってことはあたしの気持ちが盛り上がらないってワケで…。


「まずはあたしは、修吾君を好きになることから始めてるからいいの」


「…好きじゃないの!?」


麻里は目を見開いた。


「うん。まだ好きじゃない」


心の中で[まだ]ってところを強調させた。


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