水色王子とピンク姫


「何って…、そのままの意味でしょ」


そ…そのままっすか。


でもさ、付き合ってから1ヶ月経ってる。


なのにまだ好きじゃないって…まずくない?


多分修吾君は待ってくれてるんだ。


これは頑張らないと!


「…春香知ってる?」


「え、知らない」


「………いいや」


麻里がそっぽを向いた。


「ゴメンて!何の話?」


調子乗りすぎたっ!


しかし、すぐに麻里の顔は明るくなった。


「文化祭のジンクス!」


「ジンクス?」


この学校にあったんだ。


初耳だ。


< 140 / 245 >

この作品をシェア

pagetop