水色王子とピンク姫
「春香。どのやつがいい?」
ずらっと並べられた和服。
色もみんな違う。
衣装班頑張ったね。
これだけの数をレンタルか手作り…。
「ん~。あたし的には、コレとコレかな?」
指差したのは、2つの和服。
1つは全体的に紺で、ピンクが少しある、夜桜みたいな。
もう1つは全体的にピンクで春っぽい。
「…なるほど」
麻里は顎に手を当てて何やら考えだした。
「だったら、こっちだね」
麻里が指差したのは、紺とピンクのやつ。