水色王子とピンク姫


当然、首を傾げる雪佳。


なんでだろう。


さっきまであたし、パニクってたのに。


今はいつも通りだ。


おかしい。


その時、雪佳が小さくくしゃみをした。


「寒いの?」


「別に」


学ランは今あたしが羽織っているから、雪佳はシャツ1枚の状態。


しかもここは屋上。


きっと寒い。


「学ラン返すよ」


「大丈夫だ」


「大丈夫なハズないじゃん」


「俺は別にいんだよ」


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