水色王子とピンク姫


ん?


すると車のドアが開いて手がのびてきた。


「春っ!」


……一瞬だった。


春が車の中に入っていった。


車は、春を乗せてどんどん遠くに行く。


「嘘だろ…!?」


……春が、誘拐された。





俺はすぐ家に戻って警察と父さんに連絡した。


「雪佳は部屋にいなさい」


本当は部屋でじっと待ってるのが嫌だった。


だけど父さんが、いつもと違う雰囲気で怖かった。


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