水色王子とピンク姫


「じゃ。そろそろ雪佳来ると思うよ」


そう言って修吾君は後ろを向いた。


「修吾君っ」


少し、間があく。


「……ん?」


「ありがとう!」


すると修吾君は振り返って、


「どういたしまして」


笑った。












確かに、あたしが雪佳の立場だったらあたしも同じことをしたかもしれない。


会う度に自責の念がでてきて申し訳ない気持ちでいっぱいになる。


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